パートタイム労働について考える②

毎日寒いですね。普段あまり使わない手袋が手放せなくなっています。

さて、前回の ”パートタイム労働について考える。”の続きです。

 

正規社員と非正規社員との賃金など待遇の格差 についてちらっと触れましたが、まずは、パートタイム労働者の定義から。

 

労働者は、”通常の労働者”と”パートタイム労働者”に分けられ、通常の労働者がフルタイムの基幹的な働き方をする”正規社員”のことを言い、
その他、パートタイマー、アルバイト、嘱託、契約社員、臨時社員、準社員

すべて総称して、パートタイム労働者=非正規社員 といいます。

 

ただ、パートタイム といっても、”パート=短時間労働”とは名前だけで、

実際のところ正規社員と同じフルタイムで働き、仕事内容も変わらないのにお給料だけが少ないという労働者が多い、という点も問題になっているように思います。 

 また、派遣社員の場合、いわゆる”専門職26業務”以外は、同じところで3年以上働いてはいけないなどという法律もあり、就労支援の現場では、いくら頑張ってよい仕事をしても、3年たったら辞めさせられてしまうという、切ないお話もよく伺います。
 ただ、この法律は見直し検討中で、26業務という区分は撤廃され、人材派遣会社に無期雇用された人は、交代せず同じ場所で仕事が3年以上続けられるように変わる予定です。

 ただ、そうなるとますます

”正社員並みに働くキャリアの長いバリバリの派遣社員、でもお給料は少ない”

という人が増えてしまうのでは?という気もしてしまいます。 

 

 セミナー準備も兼ねて、いろいろデータを調べています。

 最近、非正規労働者(パートタイム)が増えているというニュースはよく聞きますが、平成24年から25年の一年間で、雇用者全体では9万人減、うち正社員は12万人減、パートは2万人増、女性の雇用者は8万人増加 という数字が出ていました。

 明らかに、正社員が減って、パートで働く人、得に女性パートが増えているということですね。正社員が非正規に流れているということです。

この傾向はここ数年間ずっと続いています。

 

 賃金格差という点では、パートタイム労働者は時給換算すると正規社員のお給料の半分強となっています。

 アベノミクス効果で、賃金増が叫ばれていますが、正規社員の給料のベースが上がらない中で、パートタイム労働者にまで良い影響が及ぶのか?
パートタイムで一生懸命働く方たちを支援する中で、正社員との賃金格差など労働条件は改善されてほしいですが・・・。だからといって、正社員である夫のお給料が削減されても困るし・・・。難しい問題です・・・。

 
 そんなことを考えながら
 ”就労支援にかかわる中で私自身に何ができるか?” が、今の私の課題です。

 まずは、セミナーを通して

 ”1人1人が輝ける、満足できるお仕事” を見つけて頂けるように、

 前向きパワーを届けていきたいと思います。