今回は、何かと話題が多い「携帯電話やスマートフォンネタ」の中で
「通信料の落とし穴」
についてお話します。
携帯スマートフォン等を購入する際、機種代金を2年間で分割して支払う契約をされたことはないですか?
実は「機種代を分割して支払う」のは「ローン(借金)を組んで買っているのと同じこと」になるので、この返済が滞るとブラックリストに名前が載ってしまう可能性があるのです。
大学生向けの金銭教育の授業などでこの話をすると、バイト代などからで自分でスマホを契約し通信料を払っているという学生も多いようで、ちょっと心配になります。
なぜなら、
「金欠だし、大した額じゃないし、携帯通信が止められてしまう程度ならば、ほっておこう!」
なんて、軽い気持ちで延滞するだけでブラックリストに名前が載ってしまうことになるからです。
このブラックリストと言われるもの、正式名を「個人信用情報機関」といい
クレジット会社系のCIC(シーアイシー)、JICC(日本信用情報機構),銀行系の全国銀行個人信用情報センター(全銀協)の3つの機関があります。
各金融機関などはこれらの機関に加盟しており、3つとも共有のシステムを導入しているため、私たちがお金を借りたり、クレジットカードを使ったり、ローンを組んだりする情報はすべて一元管理されているのです。
新しくクレジットカードを作るときや住宅ローンを組むときなどは、
この情報機関に照会し
「金銭面において信用できる人かどうか」
を審査されているのです。
ですので、通信費を滞納したり、クレジットカードの不払いがあったりするとこのブラックリストに名前が載ってしまうことになります。
ちなみに、大学生の半数以上が借りているという「日本学生支援機構の奨学金制度」も、こちらの対象になっています。
奨学金といえども「借金の一種」です。「みんなが借りているから!」と気軽に借りてしまうと、将来大きな負担を背負うことになるので、しっかりとした覚悟を持って申し込む必要があるのです。
また、このブラックリスト、1度名前が登録されてしまうと、気づいて慌てて返し、仮に返済が終了しても以後5年間記録が残ってしまいます。
「クレジットカードが作れない」「銀行でローンが組めない」等という困った事態に陥ってしまうことになり、将来の生活に大きな影響を与えてしまうことになります。
学生向けの「金銭教育」の授業や、主婦向けの「家計セミナー」、保護者向けの「奨学金の説明会」などでこの話を伝えると、
「通信料の滞納がそんなに怖いものだとは知らなかった。」
「将来にそんなに悪い影響を及ぼす怖いことだとは知らなかった。」
「子どもにもしっかり伝えておきたい。」
といった感想をたくさんいただきます。
「借りたお金は必ず返す」=「返せないかもしれないお金は借りない!」
携帯電話をはじめ、クレジットカードの利用、ローン、などお金に関わる契約は、慎重に行うようにしましょうね。
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